パンジーの咲く頃に

ドアを開けると夕日が図書室に差し込んでいて…

本が夕日色に染まる…
綺麗…

あ、見惚れてる場合じゃなくて…書庫に行かなくては…

ガラッ

灰色の重たいドアを開けると本の匂いが体を包む。

「んーん」

私は大きく伸びをして、お気に入りのはしごに登りあの本をとった。

「あった…あった…花占いの本…」

お気に入りの本をはしごの上で読んでると

「水色かぁー。俺はピンクとか白の方が女らしくて好きだけどなぁ」