俺に話しかけてきたのは、よく俺に絡んでくる夏川さん。


かなり積極的に話しかけてくるから、美咲がいつもご立腹する女子の一人。


避けようと思っても、まぁ無理だな。


美咲が堂々と付き合いたいと言ってくれれば、そんなことはないのに。


未だに怖いみたいだから、俺はどうしたらいいのか分からない。


勉強も運動も得意だけど、
恋愛は苦手だ。



夏川さんが甘い声で話しかけてくるところに、龍司が教室に戻ってきた。

俺は夏川さんを無視して、龍司を呼んだ。

「どこ行ってたんだよ。珍しい。」

「あぁ…。気分悪くなったから保健室行ってた。」

「そうなんだ。」

「えーっ!岡本くんって、体調悪くなる時もあるんだぁ。」