「あと半年しか生きられません。」



そう言われたのはつい先ほどのこと。


隣にいるお母さんは泣いていた。
私は…ただ呆然としていた。


何が起こって、何をしていたのか分からない。



ただ、耳に入ってきたのは、
もう私は生きられない。



「どうにかなりませんか!?手術とか…薬とか…」
一生懸命になるお母さん。
でも…


「申し訳ないですが、残念ながら西宮さんの病気は手に追えません。」



医者なのに…?
生きることは簡単だと思ってた。
テレビで見る病気の人を他人事のように思ってた。



私が…死ぬ?