でもやっぱり、さすが湊が選んだ女だよね。
俺はもちろん、忍達も思っていたお姫様への不安は部屋を出た瞬間消える。
だってさ、
俺らの同盟の中のトップの隣を並んで歩くお姫様は、一瞬にしてオーラが変わった。
なんて言うんだろう……
彼女の纏う空気が変わった。
人を惹きつけるオーラだ。
湊と並んで歩き、ステージまで行く間
「「っ……」」
下に居る下っ端達が息を飲むのが聞こえる。
どうやら心配はないようだ。
彼女が喋る前から、下っ端は彼女のオーラに魅了されたらしい。
姫の存在を知ってからずっと反対していた俺んとこの下っ端まで。
倉庫に居る全員が、彼女の虜となった。