「うし!倉庫行こうぜ!」
「おぉー!」
こーちゃんと復活したりっくんは、肩を組みながら先に出て行ってしまった。
「はぁ……まったく」
なんて言いながら海くんも2人の後を追う。
湊と二人になった教室は、とても静か。
でも、居心地の良い雰囲気。
「未衣。行くぞ」
「はーい」
普段あんまり喋る事のない湊は、あたしの腰に腕を回して学校を出る。
裏門に停めてあるいつもの黒塗りの車に乗れば
「二人とも遅い!」
りっくんにブーブー言われた。
「ごめんね?りっくん。」
なんで怒っているのか分からないけど、嫌な気持ちにさせたかと思い謝れば
「未衣ちゃんは謝らないで良いよ。
陸は倉庫でお菓子を食べたいだけだから。」
「えっ?そうなの?」
「うぅー……」
どうやら図星だったみたい


