眠り姫と総長様 II



「わかるよ。
この中で一番その気持ちわかる。
だからなっちゃんに言ってるじゃん。

その異性に対する先入観捨てろって。」



あたしとなっちゃんは一緒なんだよ?


「嘘だろ!嘘吐いてるんじゃねぇよ!」


「嘘じゃない。断言出来る。
あっ、もしあたしが嘘吐いてたら
あたしの事好きにしていいよ。
蹴るなり殴るなり、殺すなり。ね?」



命掛けてもいいよ?


だって嘘なんて一つも吐いてないもん。


でも、それを見兼ねた湊が


「未衣やめろ。夏輝も落ち着け。」


止めに入った。