眠り姫と総長様 II


「今までどの女も、俺が睨んでも構わず纏わり付いてくんだよ!」


「あたしがそんな事する訳ないじゃん。
なんでなっちゃんに抱きつかなくちゃいけないの?あたし湊居るし。」


その湊は、あたしとなっちゃんの話を聞いているだけ。


他の皆も様子見って感じかな?


「てめぇだってどうせ裏切るんだろ!」


「裏切るわけないじゃん。
あたし、もう皆から離れないって決めたの。」


「口だけじゃ何とでも言えるだろ!」


「なっちゃんに何がわかるの?
あたしの事何も知らない癖に、何で裏切るって断言出来るの?
ほら、言ってみなよ。」



あたしもね、顔には出さないけどイライラしてるんだよ?少し。



あたしはもう、皆の側を離れないって決めたの。


湊達が迎えに来てくれた時に決めたの。


なんで初対面のなっちゃんが、あたしを語るわけ?



失礼だよ。なっちゃん。


不愉快極まりないよ?