眠り姫と総長様 II


「な、んで知ってやがる!」


さっきまで和やかなムードだったのになー。


今は空気が張り詰めてる。



なっちゃんとあたしの所為で。



「そんな分かりやすく睨まれたら、誰だって気づくよー?」



クスクス笑うと



「っざけんじゃねぇぞ!女。」



「あっ、あたし女じゃなくて
姫野未衣です。よろしくお願いします」


そう言えば、あたし自己紹介してなかったや。


皆に向けて自己紹介をする。



もちろん4人を信用してる訳じゃないから偽名の方で。


初対面で人を信じられる方が驚きだよね。


それに、あたしの育った世界は信用なんて言葉存在しないから。