眠り姫と総長様 II



「次は大翔。」



大翔と呼ばれるのは、さっきの赤色さん。



「やっとキター!はいはい姫ちゃん!

俺っちは桐 大翔!

【風雅】の総長ねっ!よろしく!」



ひろとくんだから……


「ひーくん、よろしく!」



「ひーくん、それって俺っちの事だよね!初めて呼ばれるけど姫ちゃん呼ぶとなんか嬉しいわ!」




やっぱ可愛いなぁー、と言ってまたあたしの方を近づいてきたひーくんは



「ぐへっ……ちっとは手加減してよ!
俺っちの弱い身体ズタボロ!

そんな子に育てた覚えはありません!」



「未衣に近づくな万年発情期。
未衣が孕むだろ。

それにお前に育てられた覚えはない。歩く18禁。」



湊にお腹を蹴られてた。


「なにそのあだ名!ヒドくね?」



「もう黙れ。話が進まない。」



あっ、やっぱひーくん嫌い。



ひーくんが喋ると、湊がたくさん喋っちゃう。



湊の疲労が……