「まずは忍。」
黒色の髪をした、海くんみたいな雰囲気を持つ男の子が呼ばれる。
「お姫様初めまして。
【白虎】の総長をしている加賀 忍です。よろしく」
忍さん……だから
「しのくん、こちらこそよろしくお願いします」
あだ名はしのくん。
「えっ、しのくん……?はっ、えっ、」
しのくんと呼んだら、しのくんは慌て始めた。
どうしたんだろ、湊の方見て。
「忍、しのくんだとよ。良かったなあだ名。」
「お姫様に呼ばれると別に不快感とかはないけど、しのくん?って」
「あれ、ダメだった?」
気に入らなかったかぁー。
じゃあ、しのちゃん?しーちゃん?しーくん?
どれが良いかなー?
「ううん。ただそう呼ばれるのが初めてだったから驚いただけ」
「なら良かったー」


