眠り姫と総長様 II


「海くん、止めてー。」


「俺も思ってた所だから、今止めるよ。
うるさいし。」


すぐ終わるよ?と言った海くん。



「ねぇ二人ともさぁ、黙ってくれない?
うるさいの。未衣ちゃん困ってるじゃん。オロオロしちゃってじゃん。可愛いけどね。
見て分からないの?バカなの?ねぇ。」



海くんがちょっとキレた。


こーちゃん情報によると、海くんは龍神の中で一番怒らせちゃいけないらしい。



海くんが怖いのか



「「……はい」」



一瞬にして黙った。



「それじゃ万年発情期クンは黙ってさっさと席に座ろうか。」



「は、はいっ!」



さっきまでの威勢はどこへやら。



しょんぼりして元の席に戻った赤色さん。



落ち着いた所で、



「んじゃ、自己紹介するか。」



湊が仕切り直した。