眠り姫と総長様 II


2日後


平日で学校はあるけど、皆今日はサボり。もちろんあたしも。


午前10時過ぎ

この時間に約束しているみたい。


コンコン


「総長方が来られました。」


あっ、この声は下にいつも居るミノル君だー。


「通せ。」


湊が許可を出すと、


「失礼します。」

「お邪魔しまーっす!お久お久!元気かい諸君ー?」

「ん……」

「俺様がわざわざ来てやったぞ!」



黒と赤と黒に近い深緑と金の髪の色をした男の子達が

個性的な挨拶をして幹部室に入ってきた。


「うげっ、マジで女居るし……」


金色の頭した男の子が、あたしを視界に入れるとあからさまに殺気を出す。


直感でわかった。

この男の子が、こーちゃんの言ってた女嫌いの夏輝っていう子だって。