「湊……」


「ん?」


優しい湊に



「…うわぁぁぁぁぁぁぁぁん」



何年間も溜めてきた、リミッターが外れた。



パパとママが死んだあの日以来、初めて泣いた。



泣いて泣いて…それでも涙が枯れる事はなかった。



「未衣、愛してる。」




その言葉を最後に、あたしの記憶は途切れた。