「次黙って居なくなったら監禁。
俺、前にそう言ったよなぁ?未衣。」
何故だろう。
湊がとても楽しそうだ。
あたし達は驚いて何も言えない。
「そんな事言ったっけ?」
「言った。そしたらお前は了承した。」
「…………」
なんか、言ったような気がする……
「ねーお二人さん。俺たちの事忘れてない?」
「俺たちも未衣ちゃんと話したいんだけど。"色々と。"」
海くん、その色々にはどんな意味が含まれてるのでしょう
「あ?邪魔すんなよ」
「未衣、手当してー。」
こーちゃん勇者だ。
不機嫌湊を無視してる。
「いいよっ!」
でも、こーちゃんの顔酷いことになってるし手当てしてあげないと。
湊の巻き付いた腕を引き剥がして、救急箱を取りに行く。
幹部室に戻ると、ひーくん達が来ていた。
いつの間に……
「あーー!姫ちゃん来たぁぁぁぁ!」
飛びつこうとしたひーくんは湊に蹴られる。
「未衣ちゃん久しぶりだね。」
「…………」
「……未衣だ」
なっちゃんは、あたしの方を見てくれない。
別に良いけど。気にしないけど。
来くんに手当てされてる海くん。
「ねぇ、痛いんだけど。」
「……知らない。我慢しろ。」
「だから消毒液嫌いなんだよ……」
「怪我するのが悪い。」
……なんとも海くんの笑顔が黒い。


