未衣の指示が出ると、倉庫に居た組員の行動は早かった。
生き残ってる殺鬼の連中は、容赦なく潰され呆気なく終了。
殺鬼の総長はと言うと……
「まぁ、取り敢えず煩いから黙ろっか。」
未衣の黒い笑顔を拝んだ後
「グヘッ…………………………」
湊の鋭い蹴りを鳩尾にモロくらって、気絶した。
気絶した向こうの総長は、組員に素早く担がれて消えた。
……何処に連れてかれたのか、俺達は知らない。
怖くて聞けたもんじゃない。
「お嬢、終わりました。」
篠原組によってさっさと片付けられた殺鬼。
いつの間にか倉庫に居るのは、龍神の面子だけだ。
殺られた面子も、ボロボロだが意識が戻って来てる奴が増えた。
「んじゃ、帰ろうか。」
「お…「おい待て。」……」
未衣を呼び止めようとしたら、湊に遮られた。
潰され掛けた俺達を救ってくれたヒーローみたいな未衣。
だけど、彼女は俺達のお姫様だ。
ここに居る全員が、情けないのと有難いので複雑な気持ちだ。
呼び止められた未衣は、倉庫の入り口で足を止めた。
睦月さんも一緒に。
俺達の方は向いてくれない。
背中を向けたままの未衣。


