眠り姫と総長様 II




未衣の指示が出ると、倉庫に居た組員の行動は早かった。


生き残ってる殺鬼の連中は、容赦なく潰され呆気なく終了。


殺鬼の総長はと言うと……


「まぁ、取り敢えず煩いから黙ろっか。」


未衣の黒い笑顔を拝んだ後


「グヘッ…………………………」


湊の鋭い蹴りを鳩尾にモロくらって、気絶した。


気絶した向こうの総長は、組員に素早く担がれて消えた。


……何処に連れてかれたのか、俺達は知らない。


怖くて聞けたもんじゃない。


「お嬢、終わりました。」


篠原組によってさっさと片付けられた殺鬼。

いつの間にか倉庫に居るのは、龍神の面子だけだ。


殺られた面子も、ボロボロだが意識が戻って来てる奴が増えた。


「んじゃ、帰ろうか。」


「お…「おい待て。」……」


未衣を呼び止めようとしたら、湊に遮られた。


潰され掛けた俺達を救ってくれたヒーローみたいな未衣。

だけど、彼女は俺達のお姫様だ。

ここに居る全員が、情けないのと有難いので複雑な気持ちだ。


呼び止められた未衣は、倉庫の入り口で足を止めた。


睦月さんも一緒に。


俺達の方は向いてくれない。

背中を向けたままの未衣。