眠り姫と総長様 II


「お、おおお俺達には山崎組がついてるんだぞ!」


「だから何ー?」


「お、おおおお前達なんかすぐ潰してやる!」


腰を抜かして、尻餅をつきながら言われても、怖くもなんとも無い。


一拍置いた未衣は、


「潰す?潰せるもんなら潰してみろよ。
あのサルに電話すれば?まぁ、出ないと思うけど。」



また、雰囲気が変わった。


ジワリ、ジワリ、攻めあげるような重い殺気。


向こうの総長は、バックについてる組に電話するも


「な、なんで出ないんだよ!クソッ!」


未衣の言った通り出ないらしい。


「当たり前じゃん。
だって今、あのクズ共はウチに……篠原組に潰されてるんだから。」


「し、篠原組だと!?
す、すすすすいませんでした!
ど、どうか命だけは!」


篠原組の名前を聞いた瞬間、命拾いをしようとする向こうの総長。


まぁ、もう遅いと思うけど……


「睦月、あっちと繋げろ。」


「御意。」


睦月と呼ばれたのは、さっき湊と話していて、瞬間移動して未衣の隣に立ってる組員。


どこかに電話を掛け、未衣の耳元でケータイを持っている。


「あ、叔父様?………そ。スピーカーにして。……ん。睦月。」


叔父様って言ってたから、多分雅さんのケータイと繋がってるんだろう。


睦月さんは持ってたケータイをスピーカーにして、倉庫全体に聞こえるようにした。