まるで、そこに居るのが当たり前かのように並んだ2人。
何故だか、この勝負に勝てる。
そんな気がする。
「お嬢、ご指示を。」
組員の一人が、未衣に話し掛ける。
「…………」
俺たちからは背中しか見えないから表情は分からないが、何故か無視をしている。
「…最高司令官、指示をお願いします。」
……は!?
最高司令官?……ってあれか?
俺バカだから詳しく分かんねぇけど、なんか一番偉い奴!
「……龍神は倉庫の端に寄せろ。
残りは外に出せ。」
「「「「御意。」」」」
頭を下げた組員達は、未衣の指示の通りに動き出す。
倒れている龍神の下っ端と陸を、邪魔にならない倉庫の端に運び
殺鬼の倒れてる奴らは担がれて外まで運ばれている。
殺鬼の方が、扱い方が雑だ。
カツ、カツ、
湊の隣を通り抜けた未衣。
「未衣、危ないから行くな。」
湊がそう言って、未衣の腕を掴もうとするも
パシンッ
「お嬢に触れるな。」
いつの間にか来た組員の一人が、未衣へと伸ばした湊の手を振り払った。
未衣は湊の事を気にせず、殺鬼の総長の元へ足を進めている。


