眠り姫と総長様 II


まるで、そこに居るのが当たり前かのように並んだ2人。


何故だか、この勝負に勝てる。

そんな気がする。


「お嬢、ご指示を。」


組員の一人が、未衣に話し掛ける。


「…………」


俺たちからは背中しか見えないから表情は分からないが、何故か無視をしている。


「…最高司令官、指示をお願いします。」


……は!?


最高司令官?……ってあれか?

俺バカだから詳しく分かんねぇけど、なんか一番偉い奴!




「……龍神は倉庫の端に寄せろ。
残りは外に出せ。」


「「「「御意。」」」」


頭を下げた組員達は、未衣の指示の通りに動き出す。


倒れている龍神の下っ端と陸を、邪魔にならない倉庫の端に運び
殺鬼の倒れてる奴らは担がれて外まで運ばれている。


殺鬼の方が、扱い方が雑だ。



カツ、カツ、


湊の隣を通り抜けた未衣。


「未衣、危ないから行くな。」


湊がそう言って、未衣の腕を掴もうとするも


パシンッ


「お嬢に触れるな。」


いつの間にか来た組員の一人が、未衣へと伸ばした湊の手を振り払った。


未衣は湊の事を気にせず、殺鬼の総長の元へ足を進めている。