眠り姫と総長様 II


「まぁ、一樹の息子なら良いか……いや、良くないぞ!」


「か、会長……?」


「若頭って事は3人目の小僧だろ。
我儘だと聞いたが大丈夫なのか!?
だいたい未衣に彼氏なんぞまだ早い!」


「さぁ……俺は何とも。」


「未衣、その男は信用しても大丈夫なのか?
まさか…信用してないから盗聴して監視しているのか!?」


「そういう訳じゃ……」


「まさか女にダラシない男なのか!?」


「違うよ」


「じゃあ何故盗聴する必要なんてあるんだ?」


お爺ちゃん……まず何処から出したのか分からないけどその木刀仕舞お。


「今、湊達に会う訳には行かないの。
サルが余計な事するから。
だから代わりに盗聴器仕掛けて、皆の行動が分かるようにしてるの。」


「何故行動を把握しなくてはならない?」


「山崎翼が金で雇った暴走族が龍神に闇討ちをかけて、関係のない下っ端が巻き込まれてるの。
だから、皆がそこを潰す時に一緒に抗争をしようかと思って」



どうせ殺るなら、一気に終わらした方が楽。


「とことんクソだな。山崎は。」


「それで、いつ潰すか決まったのか?」


「1週間後に潰します。」


「分かった。今回のはデカイだろう。
こっちからも組員を出してやる。」


「ありがとうお爺ちゃん。」


「なぁに、可愛い孫の頼みだ。
手を貸さんわけがない。
お前はやりたいように殺ればいい。」


「うんっ」


こうして、お爺ちゃん達とご飯食べたりして1日は過ぎていった。