そうさせたのは、私の所為。
みーくんとの"あれ"があるまで、二人は仲良かったから……
私が帰って来た時には、更に状況が悪化していた。
「未衣が汚れたのはお前の所為だ!」
ビクッ
きーくんの低く怒気を含んだ声に、思わず身体が反応する。
「………」
きーくんと繋がってる右手が、痛い。
「お前が篠原未衣を不安定にさせた。」
「…………」
湊達と連絡を取らなくなってから、関西に行ってた時以外は毎日来る二人。
そして毎日、みーくんときーくんは言い争いをしている。
そして険悪ムードを終わらすのが
「はいはーい。そこまで。
希壱、未衣が怖がってるの分かんねえのか。あ"?」
冷たい笑みを浮かべながら、私ときーくんを離す壱くん。
「「ちっ……」」
「さ、希壱帰るよ。」
「まだ未衣と……」
「お前が雅さんと今後喧嘩しないって誓うなら、もう少し居てやっても良いけど?」
「ちっ……」
そこは誓ってくれないらしい。


