眠り姫と総長様 II


「明日、本家に来いってさー。」


「山崎の事もあるけど、未衣に会いたいらしい。」


「分かった。
みーくんは知ってるの?」


お爺様は孫バカ?で、会いたいが為にあたしをよく呼び出す。


好きだから良いんだけどね?


「雅は今からに決まってるー。」


「男3人なんてキモい。
未衣も一緒。」


「じゃ、今から行こー」


山崎翼が湊達に送った写真に、二人と居る写真もいくつかあった。


再従兄弟と腕を組んで歩いて何がいけないのだろうか。



「雅さーん、会長から伝言預かってきたー!」


ノックなしに組長室を開けた壱くん。


「あ"ぁ?ノックしろや。壱衣」


「まぁまぁ、そん位で怒らない怒らない。」


「さっさと伝言言わせろ。」



「勝手に言ってろ。」


「明日、未衣と隆斗と雅さんは本家。
会長がお呼びだ。」


「ちっ……分かった。」


「あっそ。」


「その手を離せ。クソ希壱。」


「嫌に決まってんだろロリコン組長。」




昔から、みーくんときーくんは仲が悪い。