「みーーーいーーーー!」
「未衣、会いに来た。」
仕事をしていると、アポなしでやって来たよく見知った男2人。
篠原希壱と篠原壱衣。
2人とも私の再従兄弟。
元気な壱くんと、クールなきーくん。
2人は年子だけど、顔がそっくりでイケメンさん。
「壱くん、きーくん…どうしたの?」
「会長から伝言預かってきた」
「お爺様から?」
会長…つまり私のお爺ちゃんであり
みーくんのお父さん。
私達の居る篠原組の本家である、篠原会のトップ。
壱くんときーくんは、お爺様の補佐として働いている。
…忙しいらしいんだけど、よく仕事をサボりに来る。


