眠り姫と総長様 II


ゲーっと変な顔をしている大翔。


「男が600人とか……マジないわぁー。
女が一人も居ないとか有り得ねぇ。」


……心配した俺がアホだった。


「…他には」


「戦う時は武器持ってて、鉄パイプだったりナイフだったりヌンチャクだったり。
総長が相当な短気で、すぐに下っ端に手を出すから殆どの下っ端は機能してないらしい。」



……それ、人数集めてる意味なくね?


「サイテー。
カスカスじゃん!」


「殺り甲斐があるね。」


海が怖え……


ちょ、目が笑ってない!



「湊、どうする?」


「んなもん潰すに決まってんだろ。

仲間に手を出したんだ……
手加減なんてしねぇよ。」



さすが湊。

少し前の調子に戻って来た。


……と思ったらそっから総長室にまた篭り始めた。



「さぁーて、日頃のストレス発散しますか。」


最近ストレス溜まって仕方ないんだよね。


陸なんて大好きなお菓子を食わなくなる位だし。


そうと決まればやる事は一つ。



「まずは、闇討ちのお返ししてやらねぇとな。」



だって人数キモいし。