「……その件に関してはお前のやりたいようにやれ。
ただし、無茶はするな。良いな。」


「わかってます。」


女に対して、つくづく甘い男。



部屋を出て自室に戻った女がやる事は一つ。



自分と最愛の仲間と彼氏。


それを引き裂こうとした山崎翼への報復。


パソコンを開き、新規のメールを作成する。


宛先は……篠原組の専属の情報屋。


噂を流すには持ってこいの相手である。



本文はなく、添付ファイルに出来るだけの写真を入れる。


写真はもちろん、山崎翼の色々な恥ずかしい写真。


山崎翼本人の中で黒歴史となっている写真を何回にも渡って全て流した女。