眠り姫と総長様 II


「はぁ……。
まずはこの2人。」


隆斗が指を指したのは、20代の男2人の事だった。


真剣に耳を傾ける全員。



「篠原 壱衣と篠原 希壱。」


「篠原って……まさか……」


湊が何か分かったらしい。


「そ。本家の人間。
ちなみに、未衣の再従兄弟ね。
血繋がってるから浮気じゃないし。」



「再従兄弟!?
てか、本家って何?」


え、ちょ、混乱して来たんですけど……


「面倒いから俺パース」


「お前なぁ……」


え、説明放棄しないでよ。


湊しか理解出来てないから!


「俺らの正式名称は篠原会系 篠原組。
篠原会系 高宮組。
つまり、俺らツートップの更に上に立つ裏社会の一番のお偉いさん。」



「いや…もう少し説明。」


「…これくらい分かれよ。
つまり、本家って言うのは篠原会の事。
未衣はその篠原会のトップである会長の直血の孫。
わかった?」


なんか、未衣って凄すぎじゃね?


未衣が遠く感じるわ……