「……何で喧嘩なんかしてんだよ。
あれか?カマチョなのかお前。
未衣が最近仕事が忙しくて構ってくれなかったから八つ当たりか?あ"ぁ?」
お前がキレるなよ。
「…んなんじゃねぇよ。
これ見やがれ遅刻魔!」
「遅刻魔じゃねぇし。
寝坊しただけだから。」
同じ意味だろそれ。
湊は隆斗に、あの写真を渡す。
「……未、衣?」
その写真を見て、驚きが隠せないらしい隆斗。
こいつも知らなかったのか。
「あいつはさっき、これを肯定した。
辞めろと言ったら、邪魔するな。
…あいつはそう言った。」
「…………」
湊の言葉を無視して、何やら100枚以上の写真を仕分けしだした隆斗。
「何してる。」
バサッと、5分の4の写真を机に置いた。
手に持っている残りの写真は何だ?
「この写真に写ってる奴は、俺も知ってる。
……それ以外は知らね。」


