眠り姫と総長様 II


「……何で喧嘩なんかしてんだよ。
あれか?カマチョなのかお前。
未衣が最近仕事が忙しくて構ってくれなかったから八つ当たりか?あ"ぁ?」


お前がキレるなよ。


「…んなんじゃねぇよ。
これ見やがれ遅刻魔!」


「遅刻魔じゃねぇし。
寝坊しただけだから。」


同じ意味だろそれ。


湊は隆斗に、あの写真を渡す。


「……未、衣?」


その写真を見て、驚きが隠せないらしい隆斗。


こいつも知らなかったのか。


「あいつはさっき、これを肯定した。
辞めろと言ったら、邪魔するな。
…あいつはそう言った。」


「…………」


湊の言葉を無視して、何やら100枚以上の写真を仕分けしだした隆斗。


「何してる。」


バサッと、5分の4の写真を机に置いた。

手に持っている残りの写真は何だ?


「この写真に写ってる奴は、俺も知ってる。
……それ以外は知らね。」