特に何を話す事もなく、ただ寄り添っているだけの二人。
ふと、お似合いだと思ってしまうのは仕方ない。
「なぁ未衣。」
「なぁに?湊。」
「……愛してる。」
「ふふっ。あたしもー。」
そして、何の脈絡もなく突拍子もない事を言うのがやっぱり湊で……
「俺はお前を信じてる。
…だから、話がある。」
「なぁに?」
「この写真は、お前じゃないよな?」
この写真…つまり、最近送られてくる未衣と男の写った写真。
パソコンメールから現像した写真を、湊が未衣に見せる。
「っ………!」
普段、動揺なんてしない未衣の瞳が揺れた。
その証拠に、笑っていた未衣の表情が固まっている。
この時、未衣に裏切られた気がした。


