眠り姫と総長様 II


今日だって学校でヤバかったし…うん。

ウザいくらいに。それはもう。


それから海はまたパソコンを自分の方に引き寄せ、カタカタし出した。


「……今調べたんだけどさ、これ、合成じゃない……」


海の発言に、またも眉間に皺が寄る。


「つまり、これは本当に撮られた写真。」


……てことはだ。



「未衣が……浮気?」



俺の声は虚しく部屋に響いた。




「そ、そんなわけないでしょ!
だって未衣ちゃんは夜は仕事で……」


陸が空気を変えようとするも、
もしもその仕事が嘘なら……と考えると更に空気は重くなる。


嫌でも疑ってしまう。


だけど、浮気ではないと信じたい。


だって未衣は、こんな大変な時にそんな事をするような奴じゃねぇ。


思春期は俺ん家で育ってんだから、そんな風に育てた覚えも もちろんない。