今日だって学校でヤバかったし…うん。
ウザいくらいに。それはもう。
それから海はまたパソコンを自分の方に引き寄せ、カタカタし出した。
「……今調べたんだけどさ、これ、合成じゃない……」
海の発言に、またも眉間に皺が寄る。
「つまり、これは本当に撮られた写真。」
……てことはだ。
「未衣が……浮気?」
俺の声は虚しく部屋に響いた。
「そ、そんなわけないでしょ!
だって未衣ちゃんは夜は仕事で……」
陸が空気を変えようとするも、
もしもその仕事が嘘なら……と考えると更に空気は重くなる。
嫌でも疑ってしまう。
だけど、浮気ではないと信じたい。
だって未衣は、こんな大変な時にそんな事をするような奴じゃねぇ。
思春期は俺ん家で育ってんだから、そんな風に育てた覚えも もちろんない。


