眠り姫と総長様 II


そして次の日。日曜日。



「俺。」


「あたし。」


「昨日から言ってるだろ。俺だって」


「むっ……あたしだもん」


「絶対に俺だな。」


「どう考えてもあたしでしょ」



昨日と同じように二人仲良く倉庫にやって来た。


また同じセリフを言いながら。


これも昨日と同じで、険悪な雰囲気ではない。
穏やかでもない……


が、しっかり手は繋がれてる。


言い争いながら、仲良く隣同士に座ってるしねー。


昨日は二人が帰るまで寝てたから聞けなかったし、今日こそ聞くか。


「なぁ二人とも。昨日から思ってたけどさ、なんの話してんの?」


「…この際だから、こいつらに聞くか。」


「あっ、それいいかもー」


今日こそ聞けるらしい。


「実はさーーーーーー」