「「はっ?」」
その大金に、俺の後ろにいる奴らはマヌケ面をしている。
「ほ、本当か!?」
「嘘はつかねぇ。
だから吐け。いいな。」
「あ、あぁ分かった!
全部教える!
山崎翼は俺に……」
「家で話は聞く。まだ言うな。」
気配を消して、いつの間にか俺の隣に来ていた二人の組員。
「…地下に連れてけ。」
「「御意。」」
ガタイの良い組員二人は、幹部候補の男ともう一人の男を担いで倉庫の外へ出る。
取り敢えず見届ける為、俺らも倉庫の外へ出る。
「お嬢、まだ仕事が残っているから早めに。と組長から伝言を預かりやした。」
男を車に投げ込んで、お嬢の元に来た組員。
「分かった。すぐに帰るから秦を呼んどけ。」
「御意。」
一礼して、車に乗って去っていった組員。