眠り姫と総長様 II


「二人ともうるさい。」


一言、そうやって言ったら


「未衣、なに隆斗と浮気してやがる。」


怒ってる湊と


「未衣、湊の腕振り払って俺の所おいで?」


いつもの優しい隆斗の声が同時に聞こえた。


「いや、あのね?
腕が痛い……んだけど」


離して?と念を送ってみるとすぐに離してくれた二人。


でも、


「未衣、大丈夫か?病院行くか?
隆斗の所為で未衣が痛がってるじゃねぇかよ あ"ぁ?」


「てめぇが未衣の細い腕を傷つけたんだろうが。
なにちゃっかり触ってやがるクソ湊。」



また口喧嘩勃発。


もう、面倒くさくなって来たから

二人の間をすり抜けてこーちゃんの所に逃げた。


「こーちゃーん」



「ん?未衣おいで?」


腕を広げたこーちゃんの胸に飛び込む。


「「おい航輝!」」


……と、今度は綺麗にハモった。


「キャー、怖い怖い。」


こーちゃんは楽しそうに棒読み。