眠り姫と総長様 II


こーちゃん達も幹部さん達も、皆固まってるから。


「……ぁの、二人とも……」


意を決して口を開いたのに、遮られる。



「てめぇ、未来のお兄様に向かってどんな口聞いてやがる。」


「うわー。やっぱ俺お前認めない。
湊が俺の親戚になるとかあり得ないわ。



「俺は未衣と結婚するわけ。
嫌でも何でも親戚になるんだよ。」


「マジないわー。
だいたい結婚とか無理だし。
ウチの組員、未衣の事なんて呼んでるか知ってる?」


「どうせお嬢とかだろ。」


「違う違う。
天使って呼ばれてるから。
全員して溺愛してるから。
お前、結婚するなんて言ったら殺されるよ?
あ、そのまま殺されてくれても構わないけど。」


「なら未衣攫って消えてやる。
俺と未衣の邪魔する奴は許さないからな。」


「取り敢えずお前、組長に殺られろ。
再起不能になってしまえ。
一生病院から出てくんな。」


「お前こそ、そのうるせぇ口縫ってやるよ。
ついでに永遠の眠りにつかせてやる。」


「湊に未衣は渡してやらない。」


「その手離せ隆斗。」



………この二人、こんな仲悪かったっけ?


てか、普段口数の少ない二人がたくさん喋ってるよ。


皆驚いてポカンってしてる。



あたしは腕が痛くてそれどころじゃないけど……