階段を上り切ると、下っ端たちは静かになっていた。
「怒られても知らねぇからな!」
どうやらあたしが追い出されると思っているらしい。
……どうでもいいけど。
微かに誰かの声が聞こえる部屋を見つけ、ドアを思いっきり開ける。
「蓮は!?」
案の定そこには湊達と隆斗と、多分黒蝶の幹部さんがベッドを囲んでいた。
ベッドに眠っているのは……頭に包帯を巻いた蓮。
いきなりのあたしの登場に、皆驚いてるけど知らない。
今は蓮の安否が大事だもん。
「蓮っ!大丈夫なの!?」
邪魔だったから黒蝶の幹部さんを押しのけて、寝ている蓮の顔を見る。
「え、ちょ…君だれ?」
「どうやって入って来たの?」
「……蓮の彼女?」
「お前らうるさい。」
動揺している幹部さんを鎮める隆斗。
「未衣、蓮は大丈夫だから。」
「だって包帯……!」
「こいつ、昔から何しても死なねぇだろ。」
「あ、そっか……」
そういえば……
隆斗に言われて、ようやく落ち着く。
そう言えば蓮、小さい時車に跳ねられたのに骨にヒビ入っただけで済んだんだよね。
階段から落ちた時も打撲だけだったし……
ゾンビって隆斗が言ってたっけ?


