眠り姫と総長様 II


ーー「詳しいことは来てから説明する。
今から来れるか?」


「行く!今すぐ行く!
何処にいるの!?」


ーー「黒蝶の倉庫。」


それだけを聞いて、すぐに電話を切った。


運転手を捕まえてすぐに車を用意させ飛ばしてもらう。


「黒蝶の倉庫いけっ!」


スピード違反も良いところで、10分もしないで倉庫に着いた。


開けっ放しの倉庫に無言で入ると、黒蝶の下っ端に捕まった。


「てめぇ誰だ!」

「黒蝶の倉庫だぞっ!」

「なんで女がいやがる!」


生憎、それに構って居られるほど今のあたしに余裕はない。


「邪魔だ。どけ。」


組仕様の睨みとドスの効いた声を出すと、怯んだ下っ端たち。


その隙に突っ切って勝手に2階に上がる。


「あ、おい!」

「待ちやがれ!」


倉庫の前に湊達のバイクが止まっていたから、皆も来ているんだと思う。


ここに来るのは初めてだけど、前に湊から

幹部以上の奴がいるのは何処の族も2階か部屋の奥って教えてもらったから。