眠り姫と総長様 II




「……もしもし。未衣です。」


ーー「何があった。」


スピーカーにして、湊にも聞こえるように電話をする。


「山崎が動きました。」


ーー「……ほぅ。」


「龍神の面子が四人が闇討ちに?
どの程度の怪我かは今から見に行きます。」



ーー「……ちっ、分かった。
すぐに調べる。」


「お願いします。叔父様。」



電話の相手 みーくん…もとい、叔父様はすぐに通話を終了させた。




「未衣、病院行くぞ。」


「……ん。」



無意識のうちに唇を強く噛んでいた私は


「未衣……自分を傷つけるな。」


湊に言われるまで気づかなかった。


「……ん。」


歯の跡が着いた私の唇を、そっと優しく親指で撫でる湊。



その仕草は、まるで私を宥めてるようだった。



「あとで倍……いや。それ以上にして返してやればいい。」


「……うん。」



湊の瞳の奥から、フツフツと湧き出る怒りが見えた。