眠り姫と総長様 II


「な、なんや……」


怖いと思ったのは俺たちだけではないらしく、この男も例外ではない。


若干怯み、恐る恐る話しかけている。


「次、湊を侮辱したら……
どうなるか分かってんだろうな。」


有無を言わさぬ口調の未衣。


「ど、どうなるって?」


そしてスマホを頭上に挙げた未衣は


「このボタン一つで、お前の恥ずかしい写真は裏社会に一瞬にして流れる。
……まぁ、それだけじゃなく。」


「んなっ!?
その写真を何処から仕入れたんや!」


俺たちは後ろに居るので見えないが、男はその写真に見覚えがあるらしく焦っている。


「電話一本で今すぐ山崎組を潰す事だって可能だ。
てめぇらは私達によって生かされてるんだ。
あんま頭にのった事してっと殺すぞてめぇ。」


重く、ジワジワ息苦しくなるような殺気に

踏ん張っていないと、腰が抜けそうになる。




これが篠原組のお嬢か……


そう思わずにはいられなかった。