「な、なんや……」
怖いと思ったのは俺たちだけではないらしく、この男も例外ではない。
若干怯み、恐る恐る話しかけている。
「次、湊を侮辱したら……
どうなるか分かってんだろうな。」
有無を言わさぬ口調の未衣。
「ど、どうなるって?」
そしてスマホを頭上に挙げた未衣は
「このボタン一つで、お前の恥ずかしい写真は裏社会に一瞬にして流れる。
……まぁ、それだけじゃなく。」
「んなっ!?
その写真を何処から仕入れたんや!」
俺たちは後ろに居るので見えないが、男はその写真に見覚えがあるらしく焦っている。
「電話一本で今すぐ山崎組を潰す事だって可能だ。
てめぇらは私達によって生かされてるんだ。
あんま頭にのった事してっと殺すぞてめぇ。」
重く、ジワジワ息苦しくなるような殺気に
踏ん張っていないと、腰が抜けそうになる。
これが篠原組のお嬢か……
そう思わずにはいられなかった。


