「つか、勝手に未衣の事呼び捨てしてんじゃねぇぞクズ。」
「未衣以外になんて呼ぶねん」
「……呼ぶな。視界に入れるな。
近寄るな。話しかけるな。失せろ。」
言いたい放題だな。
「そんなん無理に決まっとるやろ。
近い未来抗争やし?」
どうやら目の前の男は敵で、そいつの組と未衣達は抗争をするらしい。
んで、こいつが未衣の前に現れたのは未衣を手に入れるため……と。
だいたい状況は把握出来た。
「高宮湊。お前さんの噂は聞いとるで。
想像より弱っちい身体で残念やけどなぁ」
さらにニヤニヤし出すこの男。
そんな男に何の反応も示さない湊。
「おいカス。」
……ふいに、思わず身震いをするような怒気を纏った未衣が
低く、電話の時とは比にならない位の威圧感のある声で、目の前の男に話しかける。


