眠り姫と総長様 II


「未衣、その男は誰や?ん?
俺と言う男がありながら、浮気なんてダメやないか」



はぁ!?


殴りたくなる衝動をどうにかして抑える。

海に首の根っこ掴まれてるし……

海も陸も無表情怖ぇって。


「………」


「………」


「なんや無視か?酷いなぁ。
別に隣の男に用事も興味もないねん。
用があんのは未衣や。」


「………」


「………」


どうやら無視を決め込むらしい。


「未衣、俺の女になれ。
お前さんみたいな女は、隣の男より俺に相応しいんや。
今のままじゃ勿体ない。」


「………」


「………」


湊の前で未衣を口説くこの男。


ダメだ。イラついて仕方ねぇ。


未衣の言ってた嫌いな人種ってこの事か。