「今からちょーっと変人に会うけど、目は合わせないで 口は開かないで 怒ったりなんてしないでね?」
「変人?」
なんだそれ。
「そー。変人。
多分皆が嫌いな人種だからー。
睨んでも良いけど、口は開かないでね?」
「……わかった。」
俺たちの嫌いな人種?
男か女か分からねぇと、どんなのか分かんらねぇ。
「あたしはそのまま帰るからねー。」
他愛もない話をしながら、車を止めてある裏門に行くと
ん?
門に寄りかかっている人影が見える。
そいつはスーツを着ている男だった。
「……本当に居たよ」
「ちっ……」
そいつを見た瞬間、不機嫌になる未衣と舌打ちをする湊。
とりあえず俺たちは、未衣に言われた通り口を開かない。


