眠り姫と総長様 II


「今からちょーっと変人に会うけど、目は合わせないで 口は開かないで 怒ったりなんてしないでね?」


「変人?」


なんだそれ。


「そー。変人。
多分皆が嫌いな人種だからー。
睨んでも良いけど、口は開かないでね?」



「……わかった。」


俺たちの嫌いな人種?


男か女か分からねぇと、どんなのか分かんらねぇ。



「あたしはそのまま帰るからねー。」


他愛もない話をしながら、車を止めてある裏門に行くと


ん?


門に寄りかかっている人影が見える。


そいつはスーツを着ている男だった。



「……本当に居たよ」

「ちっ……」


そいつを見た瞬間、不機嫌になる未衣と舌打ちをする湊。


とりあえず俺たちは、未衣に言われた通り口を開かない。