眠り姫と総長様 II


「なに話してるの……むぐっ!」


大きい声で話す陸の口を塞いだ湊。


人差し指を口に当て、シーっとやっている。


「……はぁ?下にーーーーーーー
ついでにパソコンに送っとけ。
帰る時にどうにか散らす。ーーーーーーーー」



低く、威圧的な未衣の声。


イライラしているのがわかる。


……俺たちの前でイラつくなんて事した事ないけどな。


「……動きがあったらまた報告しろ。
あぁ……早めに帰る。」


電話が終わったらしく、湊の方を向くと


「……いいぞ。」


お許しが出たので遠慮なく扉を開ける。


「未衣ー!ただいまー!」


「未衣ちゃん疲れたよーー!」


「未衣ちゃん、誰も来てない?」


バカでかい声で登場した陸に、


「えっ!?
あ、みんなおかえりー。
誰も来てないよー?」


若干驚きながらも、いつも通りのユルい喋りの未衣。



変わった所と言えば、パソコンと何かの分厚い資料が机に置かれていることくらい。



さっきまでの威圧的など微塵も感じない。