「なに話してるの……むぐっ!」
大きい声で話す陸の口を塞いだ湊。
人差し指を口に当て、シーっとやっている。
「……はぁ?下にーーーーーーー
ついでにパソコンに送っとけ。
帰る時にどうにか散らす。ーーーーーーーー」
低く、威圧的な未衣の声。
イライラしているのがわかる。
……俺たちの前でイラつくなんて事した事ないけどな。
「……動きがあったらまた報告しろ。
あぁ……早めに帰る。」
電話が終わったらしく、湊の方を向くと
「……いいぞ。」
お許しが出たので遠慮なく扉を開ける。
「未衣ー!ただいまー!」
「未衣ちゃん疲れたよーー!」
「未衣ちゃん、誰も来てない?」
バカでかい声で登場した陸に、
「えっ!?
あ、みんなおかえりー。
誰も来てないよー?」
若干驚きながらも、いつも通りのユルい喋りの未衣。
変わった所と言えば、パソコンと何かの分厚い資料が机に置かれていることくらい。
さっきまでの威圧的など微塵も感じない。


