眠り姫と総長様 II


「じゃ、時間も時間だから失礼する。
電話が使えないから2日に1回ここに来るからな。」


「あぁわかった。」


「湊行くぞ。」


「ちっ……未衣。」


「なぁにー?」


「明日、学校来いよ。
待ってるから。」


待ってるから…その言葉が嬉しくて思わず頬が緩む。


「うんっ!
また明日ね!」


「ふっ。じゃあな。」


初めて"また明日"って言ったな……


"また明日"なんて、会える保証なかったから今まで言ったことなかったけど。


満足したのかあたしの頭を撫でて、いっちゃんと帰っていった。





「みー、わかってるな?」


「わかってる。
みんなは巻き込まない。」


「……それなら良い。
学校行っていいぞ。」


「ありがとみーくん!」


「あぁ。」



本当は湊も巻き込みたくなかったけど…

仕方ない、かぁ……