いっちゃん勇者ー。
「いいから手を離せ。
天然人たらし。」
「手を離しやがれマイペース。」
「もはや名前で呼ばれない感じ?
俺傷つくー。」
なんていっちゃんがふざけて言えば
「「じゃあ傷ついてろ。」」
綺麗にハモった。
「未衣、慰めて?俺傷ついた。」
「なにすればいいの?」
「そうだねー、ほっぺにキスしてくれれば治る。」
「いいよー。」
あ、忘れちゃダメだよ?
いっちゃん、これでも篠原組に並ぶトップの組長さんだから。
プライベートはこんなんだけど。
「未衣待て。
なに普通にキスしようとしている。」
「おい未衣。
てめぇ彼氏の前で堂々と浮気なんていい度胸してやがるな。」
せっかくいっちゃんにチューしようとしていたのを止められた。
「ぶー。ケチ。」


