目を擦ってもう一度見ようとしたら


「未衣、赤くなるから擦っちゃダメだよ。せっかくの可愛い顔が台無しだ。」


いつの間にか隣に居たいっちゃんに手を握られる。


みーくんは…と言うと。
あたしから離れて湊と言い争ってる。


「だっていっちゃん。
みーくんと湊の間に火花が見えるんだもん。」


まだ寝ぼけてるのかな?あたし……

んー、そんな筈はないよね。

だって今、頭スッキリだもん。


「俺も見えるから心配しないで大丈夫だよ。
立ってるのも疲れるからソファに座ってようか。」


「うん!」


さりげなくエスコートされ、二人掛けのソファにいっちゃんと座る。


「未衣は未姫に似てどんどん綺麗になっていくな……
本当に似ているよ。」


あたしの髪の毛を弄りながら、パパとママの話を聞かせてくれるいっちゃん。