「山崎、今はまだこっちに居るの。
だからあいつらが帰るまでは倉庫に顔は出せない。
学校は流石に行けるけどね?
休む事が多くなると思う。」


「……わかった。」


倉庫に顔を出せないのは、龍神の面子を巻き込みたくないから。

そういう事だろう。


「俺も出来る限りの協力はする。
だからお前は無理するな。
周りを頼れ。いいな?」


「ん〜。
ふぁー。」


眠そうに目を擦り、大きなあくびをする未衣。


「寝てないんだろ?
俺の前で無理はするな。
寝ていろ。」


「や……湊と離れたくない。
むりしてないもん。」


眠くて舌ったらずな喋りが、さらに未衣を可愛くさせる。



「隈が出来てる。
頼むから俺の前で無理するな。

組で落ち着いて休めないのなら、俺がお前の安心材料になってやる。
ずっと側に居てやるから寝ろ。」