眠り姫と総長様 II


「…まぁ、そういう事だ。
ついでに言うと、盗聴されてる可能性が高いから大事な話は電話でするなよ。



それだけだ。以上。解散。」



雅さんの締めで続々帰る組長方。


いつも通り雅さん達は1番に離れを出て行く。


未衣と話せなかった……。


それに続いて他の組長方も出て行く。


俺と親父は最後に誰も居ないのを確認して出ると


「あ、高宮の親父!若!
組長がお呼びです。」


篠原組の組員に話しかけられた。


「本当か!?」


「え、あ、はい。
客室にお呼びなので案内します。」


未衣に会えるチャンスだと思い、思わず組員に迫ると吃りながら案内してくれた。