「…まぁ、そういう事だ。
ついでに言うと、盗聴されてる可能性が高いから大事な話は電話でするなよ。
それだけだ。以上。解散。」
雅さんの締めで続々帰る組長方。
いつも通り雅さん達は1番に離れを出て行く。
未衣と話せなかった……。
それに続いて他の組長方も出て行く。
俺と親父は最後に誰も居ないのを確認して出ると
「あ、高宮の親父!若!
組長がお呼びです。」
篠原組の組員に話しかけられた。
「本当か!?」
「え、あ、はい。
客室にお呼びなので案内します。」
未衣に会えるチャンスだと思い、思わず組員に迫ると吃りながら案内してくれた。


