眠り姫と総長様 II


「ならいいか。」


「あぁ。」


「お前らの話は聞いた。
未衣は何処だ?」


未衣不足で限界だ。


「家。」


「仕事か?」


「……わかんない。」


「どういう事だ」


何故若頭のお前が把握してないんだ。


「お嬢は組長と一緒にここ1週間、ずっと組長室に篭ってる。
部屋を出るのは飯と風呂ん時だけ。
たまに秦が呼び出されて出入りしてるけど……
俺は入れない。」


組の事だからか、呼び方を変えた隆斗。


「秦って誰だ?
雅さんは仕事に行ってないのか?」


「秦は、組長兼お嬢の側近。
雅さんもここ1週間、家から出てない。」


「部屋で何してるか分かるのか?」


「組長とお嬢は、何を考えているのか分からない……
組長室は防音だから、中の会話は聞こえない。
ただ、2人がピリピリしているのはわかる。」



寂しそうに顔を歪める隆斗。