「あんたの情報、調べたんだけどな? 個人的な情報が一切ない。 でも会って分かったよ。 これ程の逸材は隠さなくては損だ。」 「………」 女は何も言わない。 「そうだろう?篠原組組長、篠原雅。」 篠原雅と呼ばれる男は、 「あぁ。こいつは隠さなければならない。 正解だガキ。」 不敵に笑った。 「……まぁ、今日はただの挨拶や。 これからやで。篠原。」 「覚悟しとけ。山崎。」 闘いの火蓋は、静かに落とされた。