「いつまでも休戦しとっても埒があかんやろ。
せやから、ワシらで決着つけよう言ってる。」



「………」



「全面戦争でもいいがな?
ワシは敵をジワジワ追い詰めるのが好きなんよ。
せやから、まずは水面下で徐々に上に顔を出す。」



「性格の悪いジジイめ……」


「お前さんもそっちの方が楽しいやろ?」


「まぁな。俺は屈辱に歪んだ顔を見るのが好物でね。
その案、受けてやる。」



ニヤリと口角を上げるスーツの男に、関西弁の男は余裕そうだった表情を硬くした。


「なんや…楽しそうやな……」


「俺は生憎歪んでる者でねぇ。
身体をボロボロにするのも良いが、精神的に限界まで追い詰めた後に身体もボロボロにするのが好きでねぇ。

てめぇのその案は、俺の一番好きな殺り方だ。」


早くもその言葉を聞いて身の危険を感じた関西弁の男。