「…わかったんだから良いだろ」
「えぇーーもっと姫ちゃんと話したかったのにぃー」
「気持ち悪い。」
「俺っちのハートバリバリだよ!」
うるさい大翔は置いといて、
「未衣、怪我はないか?
あのクズにどこ触られた」
「手足自由だったから怪我はないし、
どこも触られてないよー?」
「本当か?」
「本当ー。」
心底ホッとした。
未衣が触られたなんて言ったら、今すぐあっちの倉庫に戻って殺す所だった。
「未衣、守ってやれなくてすまない。」
あの時、未衣を守ると誓ったのに……
結果は未衣が攫われ、怖い思いをさせた。


