眠り姫と総長様 II


「…わかったんだから良いだろ」


「えぇーーもっと姫ちゃんと話したかったのにぃー」


「気持ち悪い。」


「俺っちのハートバリバリだよ!」


うるさい大翔は置いといて、


「未衣、怪我はないか?
あのクズにどこ触られた」


「手足自由だったから怪我はないし、
どこも触られてないよー?」


「本当か?」


「本当ー。」


心底ホッとした。


未衣が触られたなんて言ったら、今すぐあっちの倉庫に戻って殺す所だった。



「未衣、守ってやれなくてすまない。」



あの時、未衣を守ると誓ったのに……


結果は未衣が攫われ、怖い思いをさせた。