眠り姫と総長様 II


「とりあえず、忍達が混乱してるから説明して欲しい。」


副総長の顔になった航輝は、俺に


「なんのだ?」


よく分からないけど説明を要求してくる。


「……未衣のだよ」


「…未衣、自分で出来るか?」


これは、未衣が自分でした方が良い。


「…いいよー」


まだ顔は赤いけど、俺の隣に座りなおして説明……というか自分の正体について話し始める。



「未衣ちゃん、率直に聞くと君は何者?」


直球で聞くのが忍らしい。


大翔は未衣に探るような目を向け、夏輝と来夢は疑いの目を未衣に向ける。


それに苛つくが、こいつらが思っている事は理解出来る為仕方ない。


…姫が自分達より強くて、正体が分からないなんて
疑ってしまうのは仕方ない事だ。