眠り姫と総長様 II


「わぁぁぁ。未衣ちゃんゴメンね!本当にゴメン!」


「りっくーん?」


「僕の事嫌わないでね!?未衣ちゃんに嫌われたら生きていけないと思うから!」


「おーい……」


「あっ、新作のお菓子あげる!りんごジュースのおかわりいる?」


「……戻ってきてー」


「はい、りんごジュース!あっ、おかわり欲しかったらいつでも言ってね?
僕が入れてあげるから!」


「湊ぉ……りっくんが可笑しい」


あたしの為にせかせか動いてるりっくんは、なんか……うん。


あたしの声が届いてないみたい。


一人でずっと喋って慌ててる。


「陸が可笑しいのは今に始まった事じゃない。」


「……そっかー。」


湊にそう言われて、落ち着くまでりっくんには喋らないでおいてあげた。



つまり放置。