「わぁぁぁ。未衣ちゃんゴメンね!本当にゴメン!」
「りっくーん?」
「僕の事嫌わないでね!?未衣ちゃんに嫌われたら生きていけないと思うから!」
「おーい……」
「あっ、新作のお菓子あげる!りんごジュースのおかわりいる?」
「……戻ってきてー」
「はい、りんごジュース!あっ、おかわり欲しかったらいつでも言ってね?
僕が入れてあげるから!」
「湊ぉ……りっくんが可笑しい」
あたしの為にせかせか動いてるりっくんは、なんか……うん。
あたしの声が届いてないみたい。
一人でずっと喋って慌ててる。
「陸が可笑しいのは今に始まった事じゃない。」
「……そっかー。」
湊にそう言われて、落ち着くまでりっくんには喋らないでおいてあげた。
つまり放置。


